当院では、呼吸サポートチーム(以後RSTとする)を立ち上げ、入院患者に対して安全で効果的な呼吸療法について助言並びに呼吸管理を行い治療効果を高め入院期間の短縮を図るとともにRST活動を通して、本院の医療の質向上に努めることを目的とし活動を行っています。RSTは、医師、看護師(診療看護師、集中ケア認定看護師、慢性呼吸器疾患看護認定看護師)、リハビリ、臨床工学技士、専門職で構成しています。

※RST=Respiratory Support Team

 

【RST回診について】

RSTの活動の一つとして、人工呼吸器からの早期離脱をはかるために、毎週1回人工呼吸器装着中の患者をラウンドしています(介入内容については図1参照)。人工呼吸器の装着理由は、呼吸状態の悪化が58%、CPA18%、全身状態の悪化4%、術後挿管帰室20%という割合でした(H28年度)。平成28年度の人工呼吸器装着期間については、最短で2日、最長で44日という結果でした。人工呼吸器からの離脱時の状況として、呼吸状態安定63%、転院4%、死亡33%という割合でした。今後も人工呼吸器からの早期離脱のためRSTとして介入を行っていくとともに、人工呼吸器の装着とならないように予防的介入も行っていきたいと思います。

 

 

 

【人工呼吸器セミナーの開催】

人工呼吸器装着中の患者への安全で質の高いケアに必要な知識の習得のため、RSTが主催となり院内のスタッフに対しセミナーを実施しました。参加者は、24名で看護師15名、リハビリ9名の参加がありました(図4)。人工呼吸ケアに必要なフィジカルアセスメント、人工呼吸器管理における必要な知識、人工呼吸器や周辺機器の管理に必要な知識という内容を講義と演習で行いました。セミナー参加者の理解度は、理解できた48%、やや理解できた43%であり、参加者のほとんどが理解できたという反応でした(図5)。セミナーで学んだことが今後に活かせるかということについても、ほとんどの参加者から活かせるという反応を得ることができました(図6)。今後も、人工呼吸器の知識・技術の向上のため、RSTによる人工呼吸器のセミナーを開催していきたいと思います。