医師の紹介

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井上幸哉(鳥取大学医学部:昭和59年卒業)

  • 統括診療部長
  • リハビリテーション部長

日本リハビリテーション医学会専門医・指導医
日本障害者スポーツ協会公認障害者スポーツ医
義肢装具等適合判定医
日本脳神経外科学会専門医

 

ボトックス治療のご案内

ボトックス治療とは、主に脳卒中後の後遺症で筋の過緊張による手足のつっぱり(痙縮)に対して行う新しい治療法です。
緊張した筋肉へ緊張を和らげる薬剤を注射して、つっぱりを軽減させます。当院では2015年11月1日より治療を開始しました。

2018年4月現在の治療実績は80件です。2017年度は35件。2016年度は36件。毎年30~40件程度の治療を行っています。
実際に受けられた患者さまからも「歩きやすくなった!」「手が開くようになった!」と日常生活の不都合が軽減したとの声をいただいております。手足のつっぱりでお悩みの方は、是非一度当院のボトックス治療外来へご相談下さい。

 

外来・入院治療

外来診療日:水曜日8:30~12:00※要予約

当院リハビリテーション科では、脳卒中後遺症などによる手足のつっぱり(痙縮)に対して、ボトックス治療をリハビリテーション(理学療法・作業療法)と併用して、3~4週間の入院で行っています。

手足のつっぱりやそれに伴う歩行などの日常生活動作の不自由さには、ボトックス治療だけでなく、リハビリテーションを併用することでより効果が認められます。

 

予約について

※外来予約はかかりつけの医療機関からの紹介にて受け付けております。
地域連携室FAX:0855-28-7100

 

脳卒中と手足のつっぱり(痙縮)

脳卒中でよくみられる運動(機能)障害の一つに手足のつっぱりという症状があります。
手足のつっぱりとは筋肉が緊張しすぎて、手足が動かしにくくなったり、勝手に動いてしまう状態のことです。

手足のつっぱりは、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。

手足のつっぱりによる姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮(こうしゅく)といいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。
また、手足のつっぱりがリハビリテーションの障害となることもあるので、その治療が重要となります。

脳卒中と手足のつっぱり(痙縮)脳卒中と手足のつっぱり(痙縮)

 

ボトックス治療と効果

ボトックス治療は、ボツリヌス菌が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌス毒素)を有効成分とする薬(ボトックス®)を筋肉内に注射する治療法です。

ボトックスには、筋肉をつっぱらせている神経の働きを抑える作用があり、このボトックスを注射すると、筋肉のつっぱりをやわらげることができます。

歩きやすくなります

ボトックス治療と効果

着替えやすくなります

ボトックス治療と効果

料理や食事がしやすくなります

ボトックス治療と効果

介護の負担が軽減します

ボトックス治療と効果

 

ボトックス治療の副作用

ボトックス注射を受けた後に副作用が出る場合があります。症状は以下のようなものがあります。

  • 注射部位がはれる、赤くなる、痛みを感じる
  • 体がだるい、力が入らない、立っていられない
  • 吐き気がする
  • 呼吸が苦しい
  • 全身が赤くなる
  • 物が飲み込みにくい
  • けいれんがおこる

※これらの症状の多くは一時的なものですが、症状があらわれた場合は担当医師に相談してください。

 

費用について

ボツリヌス療法は、上下肢痙縮(手足の筋肉がつっぱっている状態)に保険適応がありますが、注射薬そのものが非常に高価なため、身体障害者手帳(1~2級)をお持ちでない方は、医療費が高額になる場合があります。

具体的な費用の程度は、使われる量にもよりますが3割負担の場合、1回の費用は15,000円程度から90,000円程度になる場合があります。
(1割負担の場合、5,000円程度から30,000円程度になる場合があります。)

ボツリヌス療法の費用について、医療費助成制度を利用できる場合があります。

詳しい医療費の負担については、実際の診療の際にご説明します。

 

当院のボトックス治療の流れ

  1. 医師による適応の可否
  2. 施注
  3. 注射直後よりリハビリテーションを開始
  4. 3~4週間の入院リハビリテーションを実施

 

予約について

※外来予約はかかりつけの医療機関からの紹介にて受け付けております。
地域連携室FAX:0855-28-7100