薬剤部の紹介

医療環境の変化にともない病院薬剤師へのニーズは単に調剤、薬剤管理指導、情報提供のみならず、多種多様な業務と役割が要求される時代となりました。私たちは何より患者様に安心・安全、かつ最善の薬物療法を受けていただくために、薬剤師17名、看護師1名(治験管理室)、薬剤助手5名にて様々な業務展開を行っています。

薬剤部の目標

患者様が安全で有効な薬物療法を行えるように、医薬品の品質管理、情報収集及び提供、服薬指導などを通して高度医療の提供に薬剤部職員全員で取り組みます。

主な業務内容

  1. 調剤業務
    医薬品の投与量、投与方法、禁忌、相互作用などチェックし、適正な医薬品使用を推進しています。
  2. 薬剤管理指導業務(服薬指導業務)
    入院患者様に直接面談することで、薬物療法の必要性と正しい知識、使い方を理解していただきます(26年度約7,800件実施)。また薬に関する相談にも応じています。
  3. 医薬品情報提供業務
    日々更新される膨大な医薬品情報を収集、整理し、患者様や医療スタッフが必要とする情報を適切なタイミングでわかりやすく提供しています。
  4. 製剤業務
    市販されていない医薬品について薬剤部内で調製し、臨床現場で役立てられています。
  5. 抗がん剤無菌調製
    抗がん剤注射薬について患者様ごとの投与計画に沿った適切な用量、投与間隔など薬剤師が最終確認を行います。その後全処方について無菌的操作により調製を行い、安心・安全な化学療法に貢献しています(26年度約3,600件実施)。
  6. 治験業務(医薬品の開発)
    国内で迅速な医薬品開発が推進できるよう、治験管理室の設置と専門コーディネーターを配置し、被験者様の権利と安全を第一に考えながら、治験データの収集に取り組んでいます。
  7. CDTM
    医師の負担軽減を目的とし、CDTM(医師と文書合意に基づく薬剤師による薬物治療管理)を開始しました。
  8. 医療チームへの参加
    感染制御、栄養サポート、疼痛緩和、褥瘡等、各種院内チームへの参加を通じ、臨床現場での適切な医薬品使用の推進に貢献しています。
  9. 教育

当院薬剤師を積極的に研修、学会へ参加させ、各種認定・専門薬剤師を育てています。また、薬学大学6年制にともなう実務実習生の受け入れをモデルコアカリキュラムに基づき行っています。

専門・認定薬剤師

  • 【日本病院薬剤師会】がん薬物療法認定薬剤師:倉本成一郎
  • 【日本緩和医療薬学会】緩和薬物療法認定薬剤師:八本久仁子
  • 【日本臨床腫瘍薬学会】外来がん治療認定薬剤師:倉本成一郎
  • 【日本臨床薬理学会】認定CRC:山中洋
  • 【日本静脈経腸栄養学会】NST専門薬剤師:福間栄治、河相景子
  • 【日本糖尿病療養指導士認定機構】日本糖尿病療養指導士:長谷川真弓
  • 【日本医療薬学会】認定薬剤師:八本久仁子
  • 【日本薬剤師研修センター】
    認定実務実習指導薬剤師:八本久仁子、倉本成一郎、河相景子、山中洋、錦織良平
  • 【日本薬剤師研修センター】認定薬剤師:八本久仁子、倉本成一郎、福間栄治、河相景子、長谷川真弓

特色

<薬-薬連携>

当院薬剤部では浜田薬剤師会のご協力のもと、早くから薬-薬連携に取り組んでいます。「お薬手帳」を退院患者様すべてにお渡しし、入院中のお薬、服薬情報、注意点など退院後も正しく保険薬局へ伝わるよう工夫しています。また定期的に保険薬局との会合を設け、綿密でより有効な連携を常に模索しています。

<持参薬鑑別>

入院時に患者様が持ち込まれた「持参薬」について薬剤師が鑑別(薬の名称、規格、薬効、当院での同効薬、使い方、回数などを詳細に調べる)を実施し、入院中に正しい用法用量で使用されるように、さらには新たに処方される薬と重複投与しないよう管理し、入院中の適切な薬物療法に貢献しています。以前から行っていた業務ですが積極的に推進し、26年度には年間4,000件の鑑別を実施しています。

<サテライト薬局にて高カロリー輸液の調製>

高カロリー輸液の調製は特に感染汚染に注意を払う必要があります。当院では病棟3階のサテライト薬局クリーンベンチ内で、病棟にて施行される高カロリー輸液を薬剤師が無菌的操作で混合調製しています。現在すべての高カロリー輸液に対し実施していませんが、今後の課題としています。

<DMAT:災害派遣医療チームへの参画>

災害急性期の訓練を受けた薬剤師がDMATに所属し、大規模災害が発生した際は現地に駆け付け、最前線にて被災者の災害医療を支援します。

薬剤部のスタッフ

H27薬剤部

  • 【薬剤部長】八本久仁子
  • 【副薬剤部長】倉本成一郎
  • 【主任薬剤師】福間栄治
  • 【主任薬剤師】河相景子
  • 【主任薬剤師】山中洋
  • 【主任薬剤師】長谷川真弓
  • 【主任薬剤師】錦織良平
  • 【薬剤師】玉井佑典
  • 【薬剤師】吹譯靖子
  • 【薬剤師】伊勢田諭
  • 【薬剤師】山川将之
  • 【薬剤師】藤田憲一
  • 【薬剤師】亀岡大樹
  • 【薬剤師】髙橋俊樹
  • 【薬剤師】大山飛鳥
  • 【薬剤師】宮本京介

 

お薬手帳

お薬手帳は当院や調剤薬局等でお渡ししています。

このお薬手帳には飲んでおられるお薬の名前が記入されているため、当院や他の病院等にかかられた時、調剤薬局でお薬をもらわれる時にお見せ頂ければ、お薬の情報として役立つことと思います。

 

院外処方箋とは

当院では、外来患者様のお薬は、休日・夜間など特別な場合を除きすべて院外処方箋を発行することにより、病院外の保険調剤薬局で受け取って頂いております。

診察を終えると受付で処方箋をお渡しいたします。処方箋には患者様のお名前のほかにお薬の名前や種類、数、使い方などが書かれており、この処方箋を保険調剤薬局にお持ち頂くと、保険調剤薬局の薬剤師がお薬の内容や、量、飲み合わせ、薬の服用歴などを確認した上で、患者様へお渡ししています。もちろん、お薬の飲み方、副作用、服用上の注意など詳しい説明を受けることができます。

処方箋は直接、保険調剤薬局にお持ち頂いても結構ですが、予め、総合受付横の院外処方箋受付よりファクシミリでお送り頂くと、保険調剤薬局での待ち時間を省くことができます。
(注意:処方箋の有効期限は発行日を含めて4日間となっております。その日を過ぎると、無効となりお薬を受け取ることができなくなりますのでご注意下さい)
最寄りの保険調剤薬局の案内など詳しくは院外処方箋受付でお尋ね下さい。

お薬をもらわれる薬局は、患者様の都合のいい所、好きな薬局でかまいませんが、特にいくつかの診療科にかかられている方はご自分の「かかりつけ薬局」を持たれることをおすすめします。

 

お薬豆知識

このコーナーでは、お薬のちょっとしたことについて述べていきたいと思います。

 

お薬の服用時間について

お薬を飲む時間はその薬の種類によって様々です。医師・薬剤師に指示された通りにお飲み下さい。飲み方としては、食後、食前、食直後、食直前、食間、就寝前、頓服(とんぷく、と読む)などがあります。

 

食後

食事のあと30分位までの間に飲むことで、多くのお薬がこの飲み方をします。

 

食前

食事の30分位前に飲むことで、胃腸の運動を高めるお薬や、胃の中に食物があると効き目が落ちるお薬、漢方薬、いくつかの糖尿病のお薬などがこの飲み方をします。

 

食直後

食事のすぐ後に飲むことで、胃を荒らすお薬などがこの飲み方をします。

 

食直前

食事のすぐ前に飲むことで、一部の糖尿病薬がこの飲み方をします。

 

食間

食事と食事の間の時間のことで、目安は食事の約2時間後に飲むことです。食べ物によって影響を受けやすいお薬や漢方薬などがこの飲み方をします。

 

就寝前

寝る30分位前までの間に飲むことで、便秘薬や安定剤などがこの飲み方をします。

 

頓服

症状に応じて一時的に飲むことで、今起こっている症状を改善するために飲むお薬です。頭が痛い時、熱が出て下がらない時、胸が締め付けられるように痛い時などに飲んで下さい。したがって上記のように毎日定期的に飲むのではなく、症状が起こってから飲むお薬です。また、症状がなくなれば飲む必要はありません。