指導医から研修医、医学生へのメッセージ

柿丸裕之(整形外科部長)

 ここ浜田医療センターは日本一の老人県である島根県の西部にある。浜田では高齢化という時代の波が押し寄せており、高齢化率は31%と、2030年の日本の高齢化率を早くも実現している。
浜田は日本の最先端を行く超高齢地域であり、iPS細胞を使った治療はできないが日本の近未来の医療が体験できると言っても良かろう。

当院は島根県西部唯一の救命救急センターのある病院であり、子供から老人まで、1次から3次救急まで幅広い年齢層とあらゆる疾患の患者が受診する。
特に高齢者の重症救急疾患や終末期医療も経験できる貴重な研修病院である。
私の所属する整形外科は高齢者の外傷患者が多いが、小児の外傷、脊椎、人工関節などの手術も行っており治療内容の多さは島根県内の病院の中でも屈指である。
カリスマ医師や教授はいないが、ある意味自由な空気の中で医療ができ、旧態依然で慣習に捕われた医療ではなくパラダイムシフトを意識して医療を行うよう努めている。
田舎の国立病院とバカにしないで島根県出身者や高齢者医療に関心のある若者は当院を一度訪ねて頂きたいと思う。
特に浜田出身の医学生は当院での研修を強く勧める。

 

小林正幸(産婦人科)(臨床研究部長)

 近年、産婦人科医師不足が全国的に問題になっています。
島根県西部も不安定な状態が続き、分娩体制維持が綱渡り状態ではあります。

確かに分娩にはリスクも有ります。経膣分娩か帝王切開にするべきか悩む症例、常位胎盤早期剥離など母体の生命を脅かすような病気、胎児仮死などどきどきする事は何年産婦人科をしていてもしばしば遭遇します。

しかし、この高齢化の進んだ浜田において病院で心からおめでとうと言える科は産婦人科が一番と思います。無事生まれたときの患者様からの感謝の言葉は診療のかけがえのない励みとなります。

産婦人科はその他にも癌治療、不妊治療、腹腔鏡手術、膣式手術など広い分野において頑張っています。
研究面でもHPVや胞状奇胎など日本トップクラスの業績をあげています。

学生さん、研修医の先生まず、産婦人科に興味をもってもらい、研修に来てください。
産婦人科を目指す方には精一杯指導します。
やりがいはある科です。 一緒に頑張りましょう。